この記事のポイント
- AWSの脅威検知サービスGuardDutyの「AI Protection」機能が、Bedrock・SageMaker AIの異常な呼び出しを検知します。
- 通常と異なるモデル呼び出しパターンや、トークンを大量消費させるコストハーベスティング攻撃、プロンプトインジェクションの試みなどが対象です。
- 既存の利用者は有効化の設定を確認する必要があり、30日間の無料トライアルも利用できます。
Amazon GuardDutyに搭載された「AI Protection」機能が、AWS上のモデル呼び出しを監視します。2026年7月の公式発表によるもので、Amazon BedrockやSageMaker AIへの呼び出しを分析し、AIワークロード特有の脅威を検知する機能です。
何を検知するのか: 異常な呼び出しとコストハーベスティング
AI Protectionは、AIサービスに関連するCloudTrailの管理イベント・データイベントを分析し、Amazon Bedrock Guardrailsと連携して動作します。検知対象は、通常とは異なるモデル呼び出しのパターン、攻撃者がAIリソースを悪用してGPUの稼働時間やトークンを大量消費させる「コストハーベスティング攻撃」、そしてプロンプトインジェクションの試みです。手動での設定やカスタムツールの構築なしに、こうしたAI特有の脅威を検知できる点が特徴とされています。直接のプロンプトインジェクション検知は、Bedrock Guardrailsを利用するBedrockの処理が対象で、対応リージョンに限られます。検出結果はAWS Security Hubに直接送信され、組織全体のAI資産とリスクを一元的に把握できます。
アカウントの設定を確認し、30日間の無料トライアルで試せる
既存のGuardDuty利用者は、後から追加されたAI ProtectionをGuardDutyコンソールなどで有効化できます。GuardDutyを初めて有効にするアカウントでは、Runtime Monitoringを除く保護プランが自動で有効になるため、自社アカウントの設定を確認するとよいでしょう。AWS Organizationsを使えば、組織内の全アカウントへ一括で有効化することもできます。GuardDutyの既存顧客向けに30日間の無料トライアルが用意されていますが、トライアル後の料金詳細や対象リージョンの一覧は、Amazon GuardDutyの料金ページ・ユーザーガイドで確認する必要があります。すでにBedrockなどを業務で使っている場合は、既存のGuardDuty契約に機能を追加する形で試せるかを確認するとよいでしょう。
まとめ
社内でBedrockなどのAIサービスを使い始めている場合、利用状況の見える化や異常検知の手段として、まず既存のGuardDuty契約に追加できるか確認する価値があります。シャドーAI対策に特化したサードパーティ製品など他の選択肢もあるため、自社の監視体制で足りない部分を補う位置づけで比較するとよいでしょう。
※ 2026年10月時点の情報です。
