この記事のポイント
- 対象のEnterprise Cloud契約ではCopilotの席料金が不要に。AIの従量利用料は別にかかります。
- 10月28日時点の対象は営業担当経由の契約で、セルフサービスへの展開日程は後日案内する予定です。
- 利用者への席の割り当ては引き続き必要。予算がなくてもコード補完・次の編集候補は使えます。
GitHubが2026年10月28日に公開した変更履歴をもとに、対象となるGitHub Enterprise Cloud契約のCopilot利用権と、別途かかる従量利用料を整理します。
利用権の席料金と、AIの従量利用料を分ける新方式
これまでCopilotは、利用者ごとのシート数と、そのユーザーが使うAI利用量を別々に管理する必要がありました。新方式「Copilot access」では、対象となるEnterprise Cloudライセンス保有者のCopilot利用権に追加の席料金はかかりません。ただし、AIの従量利用料は別です。公式の変更ガイドによると、利用権が自動で有効になるわけではなく、管理者によるユーザー・チーム・組織への席の割り当ては引き続き必要です。Enterprise Cloudライセンスがない利用者は、同じ利用権を月額10米ドルの「Copilot Standalone」で得られます。既存のアラートや利用量の帰属設定といったポリシーはそのまま引き継げます。
予算を使い切っても基本機能は止まらない仕組み
新方式には月額料金に含まれるAI利用枠がなく、AIの従量利用は最初のリクエストから企業予算に対して計測されます。これは利用が無料になるという意味ではなく、最初の従量利用から別途課金される方式です。注目したいのは、予算を使い切った場合の挙動です。Copilot Chatやコードレビュー、クラウド上でのCopilot利用には予算の消費が必要ですが、コード補完と次の編集候補の提案は予算がなくても使い続けられます。つまり予算超過でアクセスごと止まる設計ではなく、日常的に使う基本機能は維持されるということです。
対象は営業担当経由の契約、既存プランからの移行は任意
情報システム部門が確認しておきたいのは、今すぐ全社に適用されるわけではない点です。GitHubやMicrosoftのアカウントチームを通じた契約企業は2026年10月28日からGitHub Enterprise Cloud上で利用でき、新規契約や既存契約からの移行は営業担当への相談が必要です。一方、セルフサービスで契約している企業は今回まだ対象外で、段階展開の日程を今後数週間で案内する予定です。既存のCopilot Business・Enterpriseプランは引き続き新規・既存どちらでも購入可能で、セルフサービスの既存契約にも影響しないと案内されています。移行は任意で、同じ企業アカウント内では新方式と従来のBusiness・Enterprise席を混在できません。
まとめ:席料金と利用量を合算して比較する
予算を管理する方にとっては、席料金が減る分と、従来のプランに含まれていた利用枠がなくなる分を同じ利用量で比較することが重要です。過去の請求方式の変更と合わせて、自社の契約形態がどちらに当たるかを確認しておくとよいでしょう。
