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AI搭載ドローンのTekever、5.8億ドルの資金調達ラウンドを発表

この記事のポイント

  • Tekeverは5.8億ドル規模のシリーズDを発表。大部分をカバーする初回の資金受け入れが完了しました。
  • 英国防省向けCORVUSは10年間で最大4億ポンドの契約。金額は受領済み実績ではなく上限です。
  • 資金は国際展開・産業技術力の強化・戦略的買収に充当。ドローン企業の事業拡大を支える方針です。

Tekeverの公式発表から、ドローン企業の調達と事業拡大を紹介します。ラウンドの総規模と、受け入れが済んだ段階を分けて整理します。

5.8億ドルの調達ラウンド、評価額は64億ドル

AI搭載ドローンを手がける英国拠点のTekeverは2026年9月23日、公式発表で成長段階の資金調達であるシリーズDラウンドの実施を明らかにしました(Tekever公式発表)。発表されたラウンドの規模は5億8,000万ドル(1ドル150円の参考換算で約870億円)、企業評価額は64億ドル(同約9,600億円)です。今回は最初の資金受け入れが完了した段階で、調達額の大部分をカバーすると説明しています。残りは今後数か月に追加の手続きを行う予定で、全額の受け入れ完了を意味しません。

主導したのはカリフォルニア大学の運用資産を管理するUC Investmentsと、既存投資家のBaillie Giffordです。UC Investmentsにとって欧州への初の直接投資とされ、新たにMerlyn Advisorsが加わりました。UC Investmentsは、同社の技術の深さと、大規模に実行する能力を評価したと説明しています。

英国防省の監視システムに採用、最大4億ポンド規模

調達に先立ち、防衛分野の契約も公表されています。Tekeverは英国防省が選定した新型監視システム「CORVUS」を受注しており、契約規模は最大4億ポンド・10年間という大型案件です。自社開発のAR5システムがベースになっています。Tekeverは「科学的な専門性、人工知能、自律性、主権技術は、民主主義社会の安全と回復力に不可欠だ」と位置づけており、防衛・産業分野向けの自律型ドローンシステムの開発を主軸に据えています。

無人航空機とTekeverの資金調達ラウンド規模、企業評価額

拠点はポルトガル(リスボン)・英国(ブリストル)・フランス(トゥールーズ)・米国(ノースカロライナ州)・エストニア(タリン)と欧州を中心に広がっており、今回調達した資金は国際展開の拡大、産業・技術能力の強化、戦略的な買収の加速に充てるとしています。

まとめ: 調達額と自社で使える条件を分けて見る

ドローン関連の企業動向を調べる方には、調達の進捗と契約の上限額を分けて読む材料になります。民間用途を検討する場合は、防衛分野の契約実績と分けて、用途・提供地域・入手条件を照合するとよいでしょう。

※2026年9月時点の情報です。

AIインフラ分野の資金調達としては、Crusoeの39億ドル規模の資金調達もあります。異なる分野の調達を比べる際も、発表された総額と実際の資金受け入れ段階をそろえて見るとよいでしょう。

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馬渡 徹郎 / Tetsuro Mawatari ホームページ

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