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バークレイズがClaudeを全社展開、開発者も半数活用へ

この記事のポイント

  • バークレイズはClaudeの社内検索を英国の16,000人超が利用と公表。検索件数は100万件を超えています。
  • Global Marketsでは1日約12万件のメールを処理。問い合わせの分類や情報の補完、担当への振り分けを支援します。
  • Claude Codeは2026年末に開発者の半数へ広げる計画。利用規模と、品質・監督体制は分けて読む必要があります。

Anthropicが紹介したバークレイズの活用事例を読みます。社内検索とメール処理の使い方、今後の展開計画から、自社の業務と比較する点を整理します。

社内アシスタントは16,000人超が利用、検索実績100万件超

バークレイズは2026年10月1日、Claudeの導入状況をAnthropic公式ブログで公表しました。2025年から稼働している社内向けの情報検索支援ツール「Colleague Knowledge Assistant」は、英国の従業員16,000人超が利用し、検索実績は100万件を超えています。ひとことで言うと、2,000万人超の英国個人顧客を支える行員が、社内規定や手続きを調べる手間をAIで減らす取り組みです。回答時に関連情報を検索して参照するRAGという構成を使っています。

Global Marketsでは1日12万件のメール処理にも活用

投資銀行部門のGlobal Marketsでは、顧客からの問い合わせメールの分類・内容の補完・担当部署への振り分けにClaudeを活用し、1日あたり約120,000件のメールを処理しています。手作業での仕分けを減らし、担当者が必要な情報をすぐに特定できるようにする狙いです。バークレイズは、人間による監督体制とセキュリティ管理を維持したうえで段階的に展開する方針を強調しています。

社内情報の検索と顧客メールの仕分けに使う二つの用途

開発部門への展開は段階的に、年末に半数を計画

バークレイズは2026年末までに開発者の50%、2027年には過半数がコーディング支援AI「Claude Code」を使う計画も示しています。長年使ってきたシステムの刷新やソフトウェア開発の加速を目的に、段階的に適用範囲を広げる考えです。

まとめ:展開規模と成果の指標を分けて読む

金融など規制のある業務で参考にする場合は、利用人数よりも対象業務と監督体制を比較するとよいでしょう。社内検索やメールの振り分けを試すなら、誤りを見つけた人がどこへ戻すかまで記録する方法が考えられます。現場で確認した品質と負担が、展開範囲を判断する材料になります。

導入企業側の活用を広げる動きと並行して、Anthropic自身もAIエンジニア育成に1億ドルを投じる計画を示しており、人材面からの後押しも進んでいます。

評価の設計という観点では、Anthropicがアクセンチュアと組み込み型のAI評価で提携した動きもあります。企業規模が異なる視点では、中小企業のAI活用の進み方を調査したレポートも参考になります。

※2026年10月時点の情報です。

地域展開という観点では、Anthropicがシンガポールに新拠点を開設し政府とAI安全の協定を結んだ動きも、海外での企業・行政への浸透を示す事例です。

教育機関での大規模導入という観点では、デジタルハリウッド大学がClaudeを全学導入した動きも参考になります。自社に取り入れるかを考える際は、他社の利用人数を目標にするより、試した業務での品質と確認負担を基に展開範囲を決めるとよいでしょう。

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馬渡 徹郎 / Tetsuro Mawatari ホームページ

AI新規サービス開発や大手企業のAIエージェント導入支援をしています。