この記事のポイント
- GPT-6.1 SolのAPI標準単価は入力2ドル・出力10ドル/100万トークン。Astraの5分の1です。
- OpenAIの評価ではコード修正などでAstraに近い成績。難しい科学研究では、引き続きAstraが最高スコアです。
- 発表時のWork・Codexへの展開はプランごとに段階的。Enterprise・Eduは管理者の有効化も必要です。
OpenAIの発表とリリースノートから、GPT-6.1 Solの位置付けを紹介します。APIの単価と、利用する画面・プランの条件を分けて整理します。
GPT-6.1 SolはAstraに迫る性能と低いAPI単価を両立
GPT-6.1 Solは、2026年9月に登場した「GPT-6 Sol」の後継モデルです。ひとことで言うと、プログラム開発や業務処理で、最上位モデルAstraに迫る性能を目指したモデルです。
APIの標準入力・出力単価はAstraの5分の1です。100万トークン(文章を処理する単位)あたり入力2ドル、出力10ドル。繰り返す入力を再利用する「キャッシュ入力」は0.10ドルで、通常入力より95%安くなります。(APIの処理単価の比較で、ChatGPTの月額料金とは別です。)
コード修正は同等スコア、難しい科学研究はAstraが上回る
公式発表の評価テストをかみ砕くと、実際のコードベースを使ったプログラム修正のテストでは約5分の1のコストでAstraと同等のスコアを記録。パソコン操作を伴う長時間タスクのテストでは、最大の「推論努力」(AIにどれだけ深く考えさせるかの設定)を使った場合、Astraとの差はわずか2.1ポイントまで縮まりました。難しい質問への事実の正確さを測るテストでも、誤りを含む回答の割合はAstraとの差1.9ポイント以内でした。いずれもOpenAIが設定した条件での評価です。
一方、最も難易度の高い科学研究タスクなどでは依然Astraが最高スコアを保っており、OpenAI自身も「最難関のタスクにはAstraを」とコメントしています。GPT-6.1 Solは万能の代替ではなく、日常業務で性能とコストのバランスを検討する選択肢と捉えるのが正確です。

社内利用は対象プランと管理者設定を確認
9月29日の発表では、ChatGPT WorkとCodex(開発支援ツール)への展開は、ProからPlus・Business・Enterprise・Eduへ順次広げる案内でした。公式リリースノートによると、Enterprise・Eduでは管理者の有効化も必要です。発表時点で通常のChatGPT Chatは対象外です。APIでは「gpt-6.1-sol」として利用でき、Codexで生成速度が最大8倍になる「Ultrafast」版は発表時点で数日以内の提供予定とされています。
出典・参考資料:OpenAI公式ブログ。
まとめ:単価と作業全体の費用を分ける
モデルを比較する場合は、同じ入力と合格条件で品質・処理時間・使用量を記録するとよいでしょう。単価だけで一括置換する前提を置かず、手直しも含めて要求品質を満たす用途を確認する方法が考えられます。利用する画面やAPI、提供プランの違いも選択条件になります。
新モデル投入を支える資金面では、OpenAIが300億ドル規模の追加調達を協議しているとも報じられています。モデル選定では資金規模とは切り分け、自社の代表的な作業で品質と総費用を確かめるとよいでしょう。