生成AI活用

GitHub Copilotのコンテンツ除外、参照範囲と対応する機能

この記事のポイント

  • Business・EnterpriseではCopilot appとCLIも除外設定に対応します。
  • 企業・組織・リポジトリ単位で設定可能。対応製品とモードは異なります。
  • IDEが渡す情報などは残る場合も。アクセス権と併用して機密を守ります。

GitHubの公式資料をもとに、コンテンツ除外の設定範囲と適用されない経路を説明します。設定対象の単位と製品ごとの制限を分けます。

Copilot appとCLIにも設定が適用

GitHub公式のチェンジログによると、2026年9月2日、GitHub Copilot appとCopilot CLIが「コンテンツ除外」ポリシーに対応し、一般提供(GA)を迎えたと発表されました。対象はCopilot BusinessまたはCopilot Enterpriseの顧客です。コンテンツ除外は、これまでもVS CodeやJetBrains IDEsなど一部の製品では使えていた機能です。今回のアップデートで、ターミナルから使うCopilot CLIや、Copilot appでも同じポリシーが効くようになりました。仕組みとしては、指定したファイルやリポジトリをCopilotのコンテキスト(参照範囲)から外し、対応している製品・モードではコード補完やチャットの参照対象からも除外します。ただし、すべてのエージェントや編集モードに適用されるわけではありません。詳しい設定項目や記法はGitHub公式ドキュメント「Content exclusion」にまとまっています。

参照する青いコード資料と、対象から除外する紫のフォルダ

管理者が設定する単位と対応製品

コンテンツ除外は、次の3つの単位で設定できます。

  • リポジトリ管理者: 自分が管理するリポジトリ単位で設定
  • 組織オーナー: その組織経由でCopilotのシートを割り当てられた全ユーザーに対して設定
  • エンタープライズオーナー: エンタープライズ全体に対して設定

企業・組織の方針とリポジトリ単位の設定を組み合わせられます。Copilotのモデル管理と同様、組織のルールに沿って設定できます。

機能 対応している製品
インライン提案(コード補完) Visual Studio、VS Code、JetBrains IDEs、Vim/Neovim、Xcode、Eclipse
チャット等(モードによる制限あり) Visual Studio、VS Code、JetBrains IDEs、Copilot app、Copilot CLI。GitHubのWebサイト・GitHub Mobileはパブリックプレビュー

一方でAzure Data Studioは、インライン提案・チャット/エージェントのどちらにも非対応と明記されています。製品別に要確認です。

除外設定だけでは扱えない情報もある

公式ドキュメントでは、次の制限事項が挙げられています。

  • VS CodeなどのエディタのEditモード・Agentモードでは、コンテンツ除外はサポートされません
  • シンボリックリンクや、リモートファイルシステム上のリポジトリは現時点では対応していません
  • IDEが間接的に提供する型情報やシンボル定義など、意味的な情報については、除外設定していてもCopilotが利用してしまう可能性があります

コンテンツ除外は、対応機能が指定ファイルを参照しないようにする設定です。IDEが渡す型情報などは使われる場合があり、シンボリックリンクやリモートリポジトリには適用されません。機密情報はアクセス権でも管理するとよいでしょう。部署別の活用は公式ガイドも参考になります。

まとめ

管理者は除外するファイルを決めたうえで、利用者が使う製品とモードが対応しているかを確認するとよいでしょう。除外ポリシーとリポジトリのアクセス権を組み合わせ、機密情報に触れられる人と機能を整理できます。

管理者による初期設定の手間を減らす動きは他社でも進んでおり、OpenAI Codexの新しいサンドボックス機能も同じ方向性の一例です。

セキュリティ関連の新機能としては、脆弱性を自律的に修正する機能を解説した記事も参考になります。

著者プロフィール

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馬渡 徹郎 / Tetsuro Mawatari ホームページ

AI新規サービス開発や大手企業のAIエージェント導入支援をしています。