フィジカルAI

SiMa.aiがフィジカルAI半導体で1.5億ドル調達、評価額14.5億ドルに

この記事のポイント

  • SiMa.aiは1.5億ドルのシリーズC調達を発表。企業評価額は14.5億ドル、累計調達額は5億ドルです。
  • 事業はロボット・車載機器・ドローン用の半導体とソフトウェア。クラウドではなく、機械の中で判断する構成を提供します。
  • 資金はソフトウェア展開と2028年前半投入予定の次世代品開発へ。将来の性能計画と、現行品の仕様は分けて見ます。

SiMa.aiの公式発表から、フィジカルAI向けの投資を紹介します。今回の調達と、開発中の製品の予定を分けて整理します。

1.5億ドルを調達、企業価値の評価は14.5億ドルに

SiMa.aiは2026年9月28日の公式発表で、成長資金を集めるシリーズCラウンドで1億5,000万ドル(1ドル150円の参考換算で約225億円)を調達したと明らかにしました。これにより企業評価額は14億5,000万ドル(同約2,175億円)、これまでの累計調達額は5億ドル(同約750億円)に達しています。

今回の調達は、資産運用大手のフィデリティ・マネジメント&リサーチと投資会社Amplifyが共同で主導しました。既存投資家に加え、AllianceBernsteinやJ.P.モルガン、Dell Technologies Capitalなど機関投資家も名を連ねています。SiMa.aiは米カリフォルニア州サンノゼに拠点を置き、ロボットや車載機器といった「現実世界で動く機械」向けに、専用の半導体とソフトウェアをセットで提供する企業です。

半導体とソフトウェアをロボット・車・ドローンへ

SiMa.aiが手がける「フィジカルAI」は、ひとことで言うと、ロボットや自動運転車のように現実世界で身体を持って動くAIのことです。同社は、AIの判断をクラウドではなく機械の中で直接行うための専用半導体とソフトウェアを組み合わせ、人型ロボットの自律動作、自動車のADAS(運転支援システム)やAI搭載コックピット、中〜高性能のドローンなど幅広い現場での利用を想定しています。

今回調達した資金は、①AIが自律的に判断・実行するソフトウェア環境「Palette Neat」の展開加速、②2028年前半の投入を予定する次世代ハードウェアの開発、の2つに充てるとしています。次世代品は1,000TOPS(TOPSは毎秒1兆回の演算を表す単位)相当の計算力を、フィジカルAI専用に作られた半導体で実現する計画です。

専用半導体を中心にロボット、自動車、ドローンへ展開する構想

まとめ:使いたいモデル・電力・入手時期で候補を比較

組み込みAIの候補を調べる方には、端末側で判断する半導体とソフトウェアへの投資事例として参考になります。比較の対象は調達額より、自社の機械で必要な処理を動かせるかです。使いたいモデル・電力・入手時期を、現行製品と開発計画に分けて比較するとよいでしょう。

※ 2026年9月時点の情報です。

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馬渡 徹郎 / Tetsuro Mawatari ホームページ

AI新規サービス開発や大手企業のAIエージェント導入支援をしています。