この記事のポイント
- Unitreeは試作機「Superman」のデモで、最高速度12.66m/sと公表しました。
- 同社動画は立ち幅跳び2mも紹介しますが、独立した競技認定とは異なります。
- 動作性能だけでは導入可否は決まらず、作業・安全・保守条件の確認が必要です。
Unitreeの発表と関連報道をもとに、新型ロボットの性能値を紹介します。デモで示された内容と第三者検証の有無を分けて整理します。
Unitreeが発表した「Superman」とは
Unitreeは公式X(旧Twitter)で、新型ヒューマノイドロボット「Superman」のプレビュー動画を公開しました。投稿によれば、立ち幅跳びで2m、走行時の最高速度は秒速12.66m(時速約45.6km)に達するとしています。この数値は、ウサイン・ボルト選手が2009年の100m世界記録で記録した最高速度(秒速約12.2m)を上回る水準です。開発期間はわずか3カ月強だったとUnitreeは説明しています(Unitree公式X、複数メディアが報道内容を確認)。ただし海外メディアは、この数値がUnitree自身によるデモ動画に基づくもので、負荷条件や路面状況、再現性を含む詳細なテスト方法は公開されておらず、第三者による検証もまだ行われていないと指摘しています(TechNode)。「公式発表の数値」であって「第三者機関が認めた記録」ではない、という点は押さえておきたいところです。

同じタイミングで上海に上場、株価は初日+629%
Supermanの発表は、Unitreeが上海証券取引所のSTAR市場に上場するタイミングと重なりました。2026年8月18日の上場では、公開価格150.8元に対して株価が一時+629%まで急騰し、終値でも+487%を記録。61億元(約9億ドル)を調達し、時価総額はおよそ358億元(約53億ドル)に達したと報じられています(Forbes)。中国本土市場に上場した初のヒューマノイドロボット企業となり、個人投資家向け配分は5,500倍超の申し込みを集めたとされています。話題性のある新製品発表を上場のタイミングにぶつけるのは、投資家や世間の注目を集める狙いがあったと見る向きもあります。
本記事で紹介した出荷実績は、Unitreeが2025年にヒューマノイド・四足歩行ロボットを5,500台以上出荷し、黒字化しているというものです。Supermanの性能値は同社発表で、第三者検証済みの記録ではありません。
まとめ: デモ性能と現場の要件を分ける
ロボットの性能を比較する方には、最高速度の発表値と、現場で必要な作業性能を分けることが重要です。株価や注目度は技術の適合を示しません。試験条件と第三者検証の有無を読むことが、追加情報を待つか検討を進めるかの判断材料になります。
※ 2026年8月時点の情報です。スペック数値はUnitree公式発表時点の未検証の値を含みます。