ローカルLLM

OllamaのモデルがClaude Desktopでも使える、開発中の新版に連携機能

この記事の要点

  • Ollamaのv0.33.0-rc2には、最大5個のモデルをClaude Desktopへ渡す連携機能が含まれています。
  • 確認されたコードではmacOSのみ有効で、Claude Desktopが導入・利用済みであることも表示条件です。
  • 正式版ではないリリース候補の内容であり、登録する「:cloud」付きモデルはクラウドで動きます。

Ollama公式リポジトリのリリース候補版をもとに、連携機能の内容を紹介します。ソースコードで確認された条件と、モデルの実行先を整理します。

何が追加されたのか(v0.33.0-rc2で確認できること)

確認したのは、Ollamaの公式GitHubリポジトリで2026年8月21日にタグ付けされたv0.33.0-rc2です。同タグのソースコードを直接読むと、Ollamaのデスクトップアプリ(常駐して動くメニューバーアプリ)の設定画面に「Apps」という区分が新設され、その中に「Claude」のカードが追加されているのがわかります。このカードでは、パソコンに入っているOllamaモデル(ローカルのモデルでも:cloud付きのOllama Cloudモデルでも)をチェックボックスで選び、最大5個までClaude Desktop側に渡せます。選び終えて「Restart Claude」(未起動なら「Start Claude」)を押すと、Claude Desktopが再起動して選んだモデルが反映される、という流れです(該当のUIコンポーネントより)。仕組みも興味深く、Ollamaアプリがパソコンの中だけ(127.0.0.1:11435)にゲートウェイを立て、Claude Desktopがもともと備える「サードパーティ推論」という拡張の仕組み経由で、選んだOllamaモデルをClaude側のモデル一覧に橋渡ししている——と該当コードのコメントにあります。Claude Desktop自体を改造せず、用意された入口に接続しにいく形のようです。未導入の方はOllamaで始めるローカルLLM入門で手順を確認できます。

「使うモデルをアプリから切り替える」を表したイラスト

何が嬉しいのか、使ううえで気をつけたいこと

いちばんのポイントは、Claude Desktopの画面を離れずに、手元のOllamaモデルへ切り替えられそうなことです。「この作業は外に出したくないから手元のモデルで」「複雑な処理はクラウド側のモデルで」といった使い分けを、アプリを行き来せずワンストップでできる可能性があります。ローカルLLMとクラウドAIの違いで触れているとおり、ローカル実行では処理先を端末内にできる一方、「:cloud」付きモデルはクラウド側で動きます。品質や速度も、選ぶモデルと用途によって異なります。登録できるのは最大5個までなので、普段よく使う軽量モデルと、いざというときのモデルを厳選して登録しておくのが良さそうです。

ただし、v0.33.0-rc2は正式版ではなく「rc(release candidate=リリース候補)」のビルドで、正式版までに仕様が変わる可能性があります。ソースコードを確認した範囲での注意点は3つ。①現時点ではmacOS版のみで有効で、Windows版のコードは中身が空でした。②設定項目自体、Claude Desktopが既にインストールされ使われている環境でないと表示されません。③執筆時点(2026年8月時点)で、Ollama公式ドキュメント(docs.ollama.com)にこの機能を説明したページはまだ見当たりませんでした。

まとめ: 先取りのプレビューとして触れる前提で

Macでこの連携を検証する方は、リリース候補版の条件とモデルの処理先を分けて確認するとよいでしょう。同じ一覧で選べても、「:cloud」付きモデルは端末内だけでは動きません。正式版の仕様と扱うデータの条件が合うかが、業務利用を考える際の判断点です。

※本記事は2026年8月27日時点で、Ollama公式GitHubリポジトリのv0.33.0-rc2タグのソースコードを確認して書いています。プレリリース版の内容のため、正式版では仕様が変更・削除される可能性がある点に留意する必要があります。最新情報はOllama公式GitHubのリリースページでご確認いただけます。

著者プロフィール

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馬渡 徹郎 / Tetsuro Mawatari ホームページ

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