この記事のポイント
- Reflection AIのBeamはモデル全体の一部を選んで処理する構成。総5,010億のうち230億パラメータを使います。
- 10月5日の発表時点では選ばれた利用者へ早期提供。学習済みモデルのデータをApache 2.0で同月中に公開する計画です。
- GLM-5.2比で計算量は約3〜4分の1と推定。実際の料金ではなく、自社運用では機材や応答時間も確認点になります。
Reflection AIの発表をもとに、Beamの公開計画と評価値を紹介します。モデルの構成と、実行環境・費用の判断に使える範囲を整理します。
Beamは総501Bの一部を使って処理するモデル
Reflection AIは2026年10月5日、新しい大規模言語モデル「Beam」を発表しました(公式ブログ)。モデルを構成する数値(パラメータ)の総数は5,010億(501B)で、文章を処理する際に使うのは230億(23B)です。
これは、処理に応じてモデル内の一部を選んで使う「MoE(専門家混合)」という仕組みです。23.8兆トークン(文章を扱う単位)で事前学習し、その後の中間学習では一度に扱う文脈を最大100万トークンまで拡張したとしています。
重み(学習済みモデルのデータ)と技術レポートは2026年10月中に公開予定で、ライセンスにはApache 2.0を採用するとしています。発表時点では選ばれた利用者への早期提供段階で、待機リストを受け付けています。

「3〜4分の1」は実測料金ではなく推定計算量
同社の公表値は、コーディングや推論能力を測るTerminal Bench v2.1で80.1、SWE-Bench Pro(v2-Hard)で77.2、AIME 2026で97.8です。強化学習では10,500基のNVIDIA GB300 GPUを4週間使い、1億回以上の試行を行ったと説明しています。
高度な推論の評価ではGLM-5.2と同程度のスコアを、約3〜4分の1の計算量で達成したと主張しています。この比較は、処理に使うパラメータ数と出力した文章量などから計算した推定値です。入力処理や配信環境の負荷などを含まないため、実際の利用料金や自社の運用費が同じ割合で下がるという意味ではありません。
社内導入は公開後の動作条件と業務テストで判断する
自社環境で動かすモデルを比較している方にとっては、DeepSeek V4.1 Flashなどと比較する候補が増えたと捉えられます。処理に使う23Bと、モデル全体の保存容量・必要な機材は分けて確認する項目です。検証を行う場合は、公開後の実行資料を基に、必要な環境を管理担当と確認するとよいでしょう。
まとめ: 公開計画と検証できる条件を分ける
Beamは、自社運用のモデルを探している場合に今後の比較候補になります。ただし、発表された計算効率だけでは、必要な機材や費用までは判断できません。重みと実行資料の公開後に、ライセンスや動作条件を確認する順序が考えられます。
比較を行うなら、既存モデルと同じ業務課題を用い、回答の精度に加えて応答時間と運用費を記録するとよいでしょう。モデル選びの基本的な考え方はOllamaのモデル選定ガイドも参考になります(BeamのOllama対応を示す記事ではありません)。
導入候補に残す条件を検証担当と共有しておくと、公表された性能と自社の要件を切り分けて評価できます。一般公開前の段階では、既存モデルからの切り替えを前提にする必要はありません。
※2026年10月5日の発表に基づく、重みの一般公開前の情報です。