AIエージェント

Copilot StudioがGitHub Copilot基盤を統合、社内エージェント開発を強化

この記事のポイント

  • GitHub Copilot harnessがCopilot Studioで一般提供となり、複数段階の業務処理を支えます。
  • 連携エージェントやWork IQなどは機能ごとにプレビュー段階。GA機能と一括りにしません。
  • 業務データへの接続を増やす前に、アクセス権・利用量・エージェントの管理方法を確認します。

Microsoftの2026年9月発表をもとに、Copilot Studioの実行基盤と周辺機能を紹介します。一般提供とプレビューの違いに沿って整理します。

GitHub Copilot harnessで複数手順の処理を実行

今回の目玉は、推論重視のエージェント基盤「GitHub Copilot harness」の一般提供開始です。公式ブログによると、これは「AIモデルとエージェントの間を調整する」役割を担う基盤で、段階的な計画立案と、状況に応じて実行パスを適応的に選ぶ処理ができます。従来のCopilot Studioエージェントが単純な一問一答に近かったのに対し、複雑なビジネスプロセスを複数ステップに分解して進める用途を想定した強化です。あわせてWord・Excel・PowerPoint・PDFファイルのネイティブな作成・編集にも対応しました。

「複数の手順を実行基盤が支える」を表したイラスト

プレビュー機能と接続できるモデル・ツール

harness本体以外にも、エージェント開発を底上げする機能が複数追加されています。モジュール化・再利用可能な指示セットを複数のエージェント間で共有できる「スキル」、主エージェントが特化した専門エージェントに要求を委譲できる「連携エージェント」(プレビュー)、メール・カレンダー・ファイル・Teamsメッセージなど組織内のコンテキストに接続する「Work IQ」(プレビュー)、過去のやり取りから関連情報を保持する「記憶機能」(プレビュー)がそれです。Microsoft FoundryのDataverse MCPと同様、業務データへのアクセスを増やす方向で強化が続いています。モデル面でも、GitHub CopilotでのAnthropicモデル採用に続き、Copilot StudioでもClaude Sonnet 5とGPT-5.5 Chatが一般提供(GA)、音声向けのGPT-5 Chatがプレビューとして加わりました。そのほか、ワークフローとMCPサーバーをエージェントのツールとして追加できる機能や、エージェント単位でアイデンティティを自動生成する「Microsoft Entra Agent ID」のような、社内で誰がどのエージェントを動かしているかを管理する仕組みの整備も進んでいます。

出典・詳細: Microsoft公式ブログ。

まとめ:一般提供とプレビューを機能別に読む

Copilot Studioでエージェントを開発する方は、まず必要な機能が一般提供かプレビューかを確認するとよいでしょう。社内データへの接続権限、利用量の管理、エージェントの識別を既存の運用にどう組み込むかが導入判断の材料になります。

※ 2026年9月時点の情報です。各機能の提供状況は今後変更される可能性があります。

社内コミュニケーションツールとの連携まで広げたい場合はGitHub CopilotがSlack/Teams連携を強化、チームの相談をAIへ引き継ぎが参考になります。タスク管理の自動化を検討している場合はタスク管理をCopilotに任せる、Planner Agentが対応もあわせてどうぞ。

著者プロフィール

アバター画像

馬渡 徹郎 / Tetsuro Mawatari ホームページ

AI新規サービス開発や大手企業のAIエージェント導入支援をしています。