生成AI活用

Geminiの日付認識を整える、公式推奨の2つの指示文

この記事のポイント

  • Gemini APIの公式ガイドは現在日時と知識の限界を指示に明記する例を示します。
  • 指示文は日付の誤認を抑える補助で、回答の正しさや最新性を保証しません。
  • 最新情報は検索結果など別の根拠で照合し、情報源を回答に示す設定も検討できます。

Gemini APIの公式ガイドから、日付や時制を扱う入力例を紹介します。現在日時を渡す設定と、情報を取得・確認する処理を整理します。

現在年と知識カットオフを明示。Gemini 3 Flash向けに公式が指示例を公開

Google公式のGemini APIプロンプト設計ガイド(2026年9月17日更新確認)には、「Gemini 3 Flashの戦略」という項目があり、モデルの知識カットオフと実際の現在日時とのズレによって、日付・時制を誤認しやすいケースへの対策が具体的に書かれています。モデルは学習時点までの情報しか「知らない」ため、指示をしないと今が何年かを正しく認識できないことがある、というのが背景です。

コピペで使える2つの一文。「現在の日付」と「知識カットオフ」をそれぞれ伝える

公式ガイドが挙げているのは、システム指示に追加する2種類の一文です。1つは「現在の日付」を認識させるためのもので、検索を伴うツール呼び出しの際にも現在時刻を優先させる内容です。

For time-sensitive user queries that require up-to-date information, you MUST follow the provided current time (date and year) when formulating search queries in tool calls. Remember it is 2026 this year.

もう1つは、モデル自身に知識の限界を認識させるための一文です。

Your knowledge cutoff date is January 2025.

これら2つは、現在年に注意を向け、知識の範囲を認識しやすくするための公式の指示例です。ただし、回答の正しさや最新性を保証するものではありません。最新情報が必要な質問では、検索グラウンディングなどの仕組みもあわせて使い、取得した情報を確認することが大切です。公式例は英文なので、利用するシステム指示の構成に合わせて組み込むとよいでしょう。

「日時と知識の範囲を指示で伝える」を表したイラスト

あわせて活用したい「グラウンディング精度」の指示文

同じガイドには、社内文書などの提供コンテキストだけを根拠にして回答させたいときの指示文も掲載されています。「提供された情報だけを根拠とし、自身の知識や推測で補わない」という趣旨の一文を加えることで、モデルが手元にない情報を憶測で埋めてしまう挙動を抑えられるとのことです。日付認識の一文とあわせて使うと、社内向けAIアシスタントの回答の信頼度がもう一段上がりそうです。

出典・参考資料:Gemini API公式プロンプト設計ガイド。

まとめ:日時の指示と情報源の確認を組み合わせる

日時を扱うアプリを開発する方は、現在日時と対象モデルの知識カットオフを別々に渡すとよいでしょう。公式例の年を固定したままでは情報が古くなります。日付の指示だけで最新情報が得られるわけではないため、検索結果の日付と回答の照合も評価に含められます。

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馬渡 徹郎 / Tetsuro Mawatari ホームページ

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