この記事のポイント
- Alibabaは5〜10兆パラメータ規模のQwenを計画しており、提供中モデルの仕様ではありません。
- 新チップV900は前世代M890比3倍の性能と同社が説明し、計画中のモデルを支える基盤として紹介されました。
- データセンター容量は2032年に世界で20GW超を目指す目標で、現在の利用可能量ではありません。
Alibaba公式メディアAlizilaの記事から、モデルと計算基盤の戦略を紹介します。将来の規模目標と、既存製品で報告された実績を分けて読みます。
Qwenを5〜10兆パラメータへ、超知能を見据えた拡張
Alibabaの発表によると、Qwen 4.5・Qwen 5のロードマップでは、5〜10兆パラメータ規模のモデルを目指しています。パラメータは学習で調整されるモデル内部の数値ですが、数の大きさだけで性能が決まるわけではありません。これは今後の計画で、現時点の提供モデルを示すものではありません。
専用AIチップとデータセンター、2032年に容量20GW超を目指す
計算基盤では、新型AIチップ「Zhenwu V900」が前世代M890の3倍の性能を持つとAlibabaは説明しています。一方、2兆パラメータ超のモデルを動かした実績として同社が紹介したのは、既存のM890 AI Supernodeです。推論とは、学習済みモデルを動かして回答を作る処理です。またAlibaba Cloudは、2032年までに世界のデータセンター容量を20GW超へ拡大する目標を掲げています。モバイル向けにはAIエージェント基盤「Qwen Intelligence」がパートナー企業向けに正式ローンチしており、スマートフォン上で複雑なタスクを実行できる基盤として展開が始まっています。

まとめ:将来計画と、今使えるサービスを分けて判断する
AI基盤を選ぶ担当者は、目標値と利用可能な製品・実績を分けて確認するとよいでしょう。パラメータ数や計算容量だけでは、自社の業務での品質や費用は判断できません。提供状況と測定条件が明らかになった段階で、候補を比較できます。
※本記事は2026年9月22日時点のAlibaba公式メディアAlizilaの記事に基づいています。計画段階の内容も含まれるため、実現時期や仕様は今後変更される可能性があります。