この記事のポイント
- チャット用の指示は毎回の「よく考えて」を外して比較。Opus 5.5の公式ガイドが勧める調整です。
- APIで考える深さを決めるeffortはmediumが既定値。旧モデルの高い設定をそのまま継ぐ必要はありません。
- 即答を重視する場合はlowから試すのが公式推奨。応答を急がせすぎると品質が落ちる場合もあります。
Anthropicの公式ガイドから、Opus 5.5の指示文と設定の調整を紹介します。返答開始までの時間と、業務で必要な品質を比べる観点を整理します。
チャットの「よく考えて」は外して比較する
Opus 5.5は、作業に応じて考える量を判断します。「よく考えてから答えてください」といった指示を毎回加える必要があるとは限りません。公式ガイドは、こうした指示をチャット全体に共通する指示文(システムプロンプト)から外すことを勧めています。実際にAnthropicの検証では、こうした一文を外すと返答が始まるまでの時間が短くなり、回答の質もほとんど落ちなかったとのことです。

「考える深さ」はeffortという設定で調整する
外部のアプリから呼び出すAPIでOpus 5.5を使う場合、考える深さの調整は「effort(エフォート)」という設定で行います。ひとことで言うと、AIにどれくらいじっくり考えさせるかのレベルです。既定値は中程度の「medium」で、公式の検証では、コード作成や知識を使う作業の評価で、Opus 5の「high」設定と同等かそれ以上の結果が出たとされています。旧モデル向けに高いレベルを設定していた場合は、そのまま引き継ぐと処理時間や利用コストが余計にかかることがあるため、いったん既定値に戻して試すことが推奨されています。
逆に、これまで「考える時間をかけずにすぐ答えてほしい」という設定で使っていた場合は、APIではまず軽い「low」から試して様子を見るのが公式の推奨です。それでも応答が遅く感じる場合は、システムプロンプトに「深く考えず直接答えてください」という一文を加えると、さらに短縮できるとされています。ただし短縮しすぎると回答の質が落ちることもあるため、実際の業務で使う文面や作業で、必要な品質を保てるか比べるとよいでしょう。
出典・参考資料:公式ドキュメント。
まとめ: 指示文と考える深さを一項目ずつ比較する
応答の遅さなどに困っている場合は、指示文とeffortを一項目ずつ変え、品質と返答開始までの時間を比べるとよいでしょう。既存の指示を全面的に書き換える必要はありません。業務で必要な品質を保てた設定を記録する方法が考えられます。
※2026年9月26日時点の情報です。
同時期に発表されたClaude Sonnet 5.5も、同じ料金でコストを抑える方向の更新になっています。
Opus 5.5ではその後、申請なしで使える「Fast mode」も一般提供されています。指示文・考える深さ・実行モードを分けて比べると、待ち時間と品質のどちらに変化があったか整理しやすくなるでしょう。