この記事のポイント
- Ollamaのプレリリース版0.34.3-rc1でNemotron Hの画像入力がApple Siliconに対応しました。
- 対応にはMLXを使い、通常の安定版で同じ機能が使えるとは限りません。
- 画像認識の結果はモデルや画像条件で変わるため、導入前に利用版と精度を試します。
Ollamaの公式リリースノートから、Macで利用できるモデルの更新を紹介します。画像入力への対応と、合わせて入った修正を整理します。
MacだけでNemotron Hに画像を読ませられるようになった
Nemotron Hは、NVIDIAが公開している「マルチモーダル」対応のAIモデルです。マルチモーダルとは、ひとことで言うと、文章だけでなく画像なども扱えることです。これまでMacのOllamaでは、Nemotron Hの画像認識(ビジョン)機能を使えませんでしたが、今回のプレリリース版から、Apple Silicon搭載Mac(M1以降のMac)の実行エンジン「MLX」の上でも動くようになりました。公式リリースノートにも「Nemotron H vision models are now supported on Apple Silicon using MLX(訳:Nemotron HのビジョンモデルがMLXを使ってApple Silicon上でサポートされるようになりました)」と記載されています。

Apple SiliconのMLXで画像を扱えるモデルは今回が初めてではなく、GoogleのGemma4が画像・音声に対応したのに続く形です。画像をクラウドに送らず、Macの中だけで完結する画像認識の選択肢が着実に広がっています。
不具合修正もあわせた定期アップデート
今回のリリースには、Nemotron H対応のほかに次の変更も含まれています。
GET /api/showが、モデルごとの思考モード設定(選べる思考レベルとデフォルト値)を返せるようになった- macOSアプリで、閉じたウィンドウが不要に再度開いてしまう不具合を修正
- Hugging Faceからのモデル取得に関する不具合を修正
大きな機能追加というより、細かな修正とあわせた定期アップデートという位置づけです。
出典・参考資料:リリースノート(v0.34.3-rc1、2026年9月19日公開)。
まとめ:試験版と画像認識の条件を確認
Macで画像内の文字を扱う方には、利用する版と読み取り品質を分けて確認することが参考になります。端末内で処理できても、認識結果が正しいとは限りません。実際の帳票や文字の条件で確かめ、訂正にかかる負担も含めて検討するとよいでしょう。
画像を使った推論の新しい方向性としては、新興Elorian、画像に戻って考え直すAI「Glimpse」を発表も参考になります。
Nemotron系の新しいオープンモデルとしては、画像・文書・動画を扱う「Nemotron 3.5 Super VL」も登場しています。