この記事のポイント
- 匿名で使われていた「Space Bunny」は、MiniMaxのM3.1 Flash開発版だったと公表されました。
- 提供元は前モデルM3比でコスト約3分の1・速度3倍と説明し、APIなどでの提供を始めています。
- 10月20日の記事執筆時点では、自前の環境で動かすためのモデルデータを10月23日に公開予定でした。
MiniMaxの2026年10月19日の公式投稿と公式解説をもとに、モデル選定に関わる利用条件と評価値を整理します。提供元のサービスを通じて使う方法と、モデルを自前の環境で動かす方法では、準備や費用が異なります。
匿名で試されていたモデルの開発元が明らかに
AIモデルの性能などを比較するランキングでは、開発元を伏せた名前で参加するモデルもあります。「Space Bunny」もその一つで、提供元によると、匿名で200兆トークン超を処理し(トークンはAIが扱う文章量の単位)、ランキングの上位に位置していたといいます。今回MiniMaxは、このSpace Bunnyが実はM3.1 Flashの開発中バージョンだったと明かした形です。
M3.1 Flashの強み:コストと速度
10月19日の公式投稿によると、M3.1 Flashは共同作業の自動化(Automation-Bench 62%・ALE 30%)、コーディング(DeepSWE 74%)、画像を見て答える視覚推論(BabyVision 91%)といった複数の指標で、最上位クラスの性能を示したとしています。(数値はMiniMaxが公表した個別の評価結果です。)そのうえで強調しているのが経済性です。前モデルのM3と比べて、コストは1/3、速度は3倍になったとしています。
外部のソフトからモデルを呼び出すAPIの料金は、文章量に応じる単一単価です。入力100万トークンあたり0.15ドル・出力100万トークンあたり0.60ドル、キャッシュ読み込みは100万トークンあたり0.015ドルです。現時点ではMiniMaxのAPIや有償プラン「M Plan」、デスクトップ向けの「MiniMax Code」から利用できます。

まとめ:サービス利用と自前の運用を分けて比較する
記事執筆時点(2026年10月20日)では、提供元はM3.1 FlashをAPI、M Plan、MiniMax Codeから利用できると案内しています。自前の環境で動かすための学習済みデータ(モデルの重み)は、同日時点では10月23日に公開予定でした。利用を検討する際は、公開条件に加え、必要なメモリや計算用機器を確認する段階です。学習済みデータを公開し、低コスト・高速をうたう中国発のモデルとしてはDeepSeekの新版も近い時期に登場しており、同じ作業で結果の品質と処理時間を比べると、料金だけでは見えない選定材料を得られるでしょう。
※ 2026年10月20日時点の発表内容を整理した記事です。